
「手漕ぎボートを漕ぐように
人は未来に入ってゆく」
フランスの詩人、ポール・ヴァレリー
在宅医療に従事する医師の友人から聴いた言葉です
人生とは、来し方を見据えながら、背中越しに、先へ進む、手漕ぎボートのようなもの
ゆだねる家族がいなくなる
脱家族化・脱共同体化
送ってきたようには、送られない
死をどう扱うか、周囲の大人がどのようにふるまうか
その学びや、体験が出来ない社会に、私たちはいます
自分が生きて、そして死を迎える人生は、
自分が送ってきた死者とどう生きるか、と、ひと続き、ということです
生きたその先に死がある、それは誰も、生きているうちに体験できることではなく、
自分が生きてきた、過去を見据えながら、背中越しに、その先へ進む、
しっかりと、来し方を見据えながら、進むしかありません